夏ドラマ感想まとめ「ぎぼむす」「サバ婚」

知らないうちに秋がやってきて、衣替えをしていなかったので着る服がなくなった。

そんなこんなしていると、朝ドラの「半分、青い。」も終わってしまったし、続々ドラマにエンドマークがつきはじめた。っていうかもうついた。

 

私が全部見たと自信をもっていえるのは、「半分、青い。」「トーキョーエイリアンブラザーズ」「義母と娘のブルース」「高嶺の花」「グッド・ドクター」「彼氏をローンで買いました」「サバイバル・ウェディング」。

あれ?もう終わってたの?ヤバイ、見なきゃ…っていうのが「透明なゆりかご」「dele」「GIVER」「ヒモメン」「ゼロ」。

 

一番何がよかったのよ!?っていわれたら、「義母と娘のブルース」か「サバイバル・ウェディング」に1票ずつ入れます!

 

ズルい「ぎぼむす」と突き刺さる「サバ婚」

「ぎぼむす」は爆発的に面白いわけでも、涙腺崩壊するわけでも、スカッとするわけでもないんだけど、とにかくじわじわ心に残って、知らないうちに泣いてたわ…みたいな、いい意味で一番ずるいタイプのドラマ。

最初、カワイイ奥様がアホみたいに強くて悪をやっつけていた「奥様は取り扱い注意」的なキャラクターなのかと思ってた。

そのくらい主人公の綾瀬はるか演じるキャリアウーマンは、子ども相手にも名刺を差し出し、どこに行くにもスーツ姿というコミカルさ。

余命いくばくないサラリーマンから“母のいない娘のため”、いきなり契約結婚を迫られOKした理由が「ただただ寂しかった」というところにも、すごくグッときた。

血のつながりがなくても、しっかりと心の底でつながれるというのは、奇跡だなと改めて感じたし、そういうかたちがあってもいいんだと安心させられた。

血が繋がっていたってバラバラな家族はあるし。

娘が小さなころに反抗しまくっていて、お父さんがなくなったときから、義母に頼るようになって、口癖がうつっていたりするのもキュンとした。

 

「サバ婚」は、結婚できなきゃ半年以内にクビという漫画チックな宣言をされて、婚活に励みまくるドラマ。

波留ちゃんコラム以外に仕事してんの??柏木王子と楽しくやってるだけ!?羨ましいから転職したい!!!っていうツッコミは置いておいて。

婚約破棄された原因も「結婚結婚重いんだよ」というだけの理由で、仕事も辞めちゃって戻れないし、周りの目も気になるしで、何もなくなった三十路女は本当につらかった。しかも結局さみしくてセフレになってしまうというのもつらすぎて…。

そこから這い上がっていく姿はやっぱり見ていて元気はもらえるし、自分を持ちながらもニーズに合わせて変えていくべきという生き方はなるほどなと思った。

婚活パーティーに参加してる人や合コンでサラダを取り分ける女を私も「頑張ってんな」と思ってみていたし、タイプじゃない人にも色目を使う女にはなりたくないと思っていた。でもそうやっている女性は結局私よりも先に結婚して幸せになっているし、なんなん⁉結局どうしたらいいの⁉っていう、その悩みがそのままドラマになっていた…。これはなんのいたずらなの…。

“男のニーズに合わせろ”っていう編集長のセリフが一番印象に残ったけど、恋愛は自分ひとりでしているわけじゃないし、やっぱりみんな人に合わせようと努力してるんですよね…。

突然柏木王子にインド行きプロポーズをされて、「結婚が本当の幸せなのか」「柏木王子が描いている自分は努力した偽りの自分だ」って悩むシーンもつらかった。

結婚したら幸せになれるというのは、人それぞれの価値観だし、すべてをなげうってインドへ行けっていうのはなかなかつらい。でもこれを逃すともう独りかもしれない…あ~!つらい! つらいのオンパレード!

そして努力した自分と素の自分が違うって悩むシーンもこれまたつらい。でも、それも自分なんだし、ドンと構えてればいいって話なんですよね!

 

結婚の話で思い出したけど、「彼氏をローンで~」もなかなか秀逸だった。旦那に猫かぶってるのに疲れて、女を忘れていって浮気される顛末を逃れるために男を買うっていう、ぶっ飛びさ。

これも面白かったけど、尚更「幸せって何なの…」って迷走する夏でした。

インド行きがついていない柏木王子を私も見つけたい(いない)。

 

「半分、青い。」の律がツッコミたくてたまらない②

半分、青い。」今回は鈴愛と律の幼馴染のヒストリーにツッコミをいれていきたいと思います。とにかく驚いたのは、北川悦吏子ドラマの特徴として、女がツッコミどころ満載キャラというのはお察しのとおりだが、まさか王子様ポジションのキャラがツッコミどころ満載だということ。それを念頭に置いて、共感してもらえるとうれしい。
幼馴染との恋愛はずるい!

幼馴染との恋愛って聞くと、よくあるよね~と思いがちだけど、このドラマのその部分はかなりリアルだ。さすが恋愛の神様…。

ドラマでも映画でもなんでも、登場人物のなかに幼馴染がいると「どうせくっつくんでしょ?」と思いがちだし、もしくは恋の強敵なライバルになるのでは…!?と想像しがち。

そして今回のすずめと律は典型的な「タッチ」みたいなレベルの高い幼馴染だけれど、恋愛関係ではない。

だからと言って、友達ではない。そうそれが幼馴染…!

佐藤健が、「若さゆえに恋愛に気づけなかった2人」って言っていたように、その微妙な距離感がかなり繊細に描かれていて、そこはやっぱり北川悦吏子だなと感服した。

恋愛するタイミングを逃した2人、

“すごく仲のいい友達”と“好きな人”の中間ぐらいの感覚で演じています。

それと、できるだけ肌に接触しないよう心掛けていますね。まぁ、そんなことを考えている時点で律は鈴愛のことを女性として意識しているのかもしれないけど、その距離感は大事にしたいです 。

news.goo.ne.jp

その距離感~!!!ってなるくらい、鈴愛と律は1つの傘に2人で入っているような距離感。それが幼馴染ってやつなんじゃないのかなと思う。

ここまで聞くと、律くん最高…ってなりがちだけどそうでもなかった。

 

王子様のくせにツッコミどころしかない

 いや、ちょっと待て待て!!!わかった、顔がいいのは知ってる、クラスでギャーギャー騒がないタイプでしょ、わかるモテるよ。

でも牧野つくしばりに言いたい。

ありえないっつーの!!!!!!!

 

①ヒステリー極まりない高慢ちきな美女(律の初恋の人)を優先した

→いきなり登場した、律の初恋の人・清。そして速攻ラブラブに。なんかよくわからないマニキュアとか塗られ放題。それより大学で友達はできたのかい?と聞きたい。

弓道の姿見てかわいい♡ってなっただけ…律も面食いなんかい!というところはさておき、その美女は嫉妬心むき出しで鈴愛と一騎打ち。

その現場(というか事後)に遭遇した律くん、あっさり美女を優先。おいおいおいおい、「お前が俺と鈴愛を語るな」とかまーくんに言っちゃうようなヤツが、あっさり幼馴染を捨てました…。ありえない…。

 

②鈴愛に突然の勘当宣言

→鈴愛が「律は私のもんだ!」と泣き叫び、恋人と喧嘩した事後、律に呼び出され勘当宣言される。律いわく、幼馴染としてきちんと線引きしてずっと仲良しの友達として付き合っていたかったのに、鈴愛が律のこと好きになっちゃったら、それが壊れちゃうんだからもう会えないとのこと。おいおいおいおい!お前さん、「鈴愛と付き合おうと思った時もあった」的なニュアンス言ってたよな??と顔を掴んでグイグイ言いたい。その前に、あなたの大事な写真破かれてましたよ??それはいいんでしょうかね???と問いたいが、清が悪いのも全部わかってて、鈴愛を切るとまで宣言されたからにはもうお手上げですわ。一生あばよ!!!って感じですが、まさかのナルシズム発揮します。

 

③律、謎の短冊泥棒

→そんなこんなで最悪な時間を過ごした2人。「さよなら鈴愛」と律のかっこいい声で別れを告げた後、「リツがロボットを発明しますように!」と書かれた鈴愛の短冊を盗みます。

「最後に僕は、鈴愛の夢を一枚だけ盗んだ」

 はいかっこいいです~!かっこいいけど、せっかく鈴愛を自分から切って彼女のもとに戻るのにそれ持って帰るなんて写真よりきつい~!

清的にもマジでありえない…。それ見て泣くくらいにしておけと言いたい。

 

④再会して即謎のプロポーズ

→久々に再開して、「彼氏いるの?」とかそういう話を聞けずにずっとしょうもない話をしちゃうっていうのは、ああ幼馴染だなって感じですごくよかった。3年前に清とは別れていたらしい。(だろうな!!!)

そんなこんなで、「鈴愛の夢が俺の夢」とか言い始めて、かっこよすぎる律くん。

最後にいきなり階段から落ちそうになった鈴愛を抱きとめて、「結婚しようか」。

え…そんな感じ???そしてそのあと断る鈴愛ちゃん。そのあと何もない律。あ、なんだ、そんなものか。くらいなあり得なさ。

幼馴染に思いを伝えるのってすごく難しいことだと思うし、だからこそそれを大事に大事に描いてきたのだと思うんだけど、いきなりこれ???

速攻引き下がる律くん。(あのさぁ…)

プロポーズするぞと思って岐阜に戻ってきていたらしいけど、だったらもっと何かあるだろといいたいし、その無駄話する時間よりプロポーズの時間をとりなさいよ!と言いたい。時間決まってるんだからさ…ぶつぶつ…

 

⑤いきなり結婚した

→ほっといたら、律結婚したああああ!!!!!!

ええええ!!!!!!待って!!その女誰!?!?音沙汰ないのなんで!?っていう感じだけど、律は鈴愛に振られて落ち込んでいたらしい。(落ち込んでたとかじゃなくてもっかい頑張るとかないのかよ、これだからイケメンは・・・ぶつぶつ)

もう一回言いますが、律くんは知らない女と結婚しました。

  

大きく5つもあり得ないポイントがあった…。

律め…罪深き男。これだけツッコミまくりましたが、なぜか朝になるとNHKにしてしまっていて、星野源が歌い始めると早く歌い終わらないかな(失礼)と思ってしまうような魔力を持っている「半分、青い。」。

もはや鈴愛ちゃんは面食いダメ男好きというにおいがプンプンしてますが、そこも見守っていけたらいいなと思います。(今もツッコミは続けているけど)

 

「半分、青い。」はツッコミたくてたまらない①

朝ドラを久々に見ている。

あまちゃん」以来の朝ドラかもしれない…!

なんだか昔から朝ドラが苦手で、“元気で一生懸命の田舎の女の子が頑張る感じ”が朝から見るにはちょっと疲れちゃうなっていうのが正直な感想…。

こんな素直に前向きに頑張れたらそりゃいいわな!と、

ひねくれている私は思ってしまうから…。

でもなぜか私は、今回の朝ドラを楽しみに見てしまっている…。

 

前半からツッコみたくてたまらない!

半分、青い。」を見ようと思ったのは、もちろん私が北川悦吏子の研究をしていたからっていうのもあるけれど、「恋愛の神様」の朝ドラとならば、朝からキュンキュンできて、そして安心してツッコめる!と思ったからだ。

 

昔、いろいろなドラマの評論を読んでいたときに、「これだ!」と思ったのは、恋愛ドラマについてのこの記事だった。

たとえば自分は恋人とロマンチックな場所でデートをしてうっとりしたいくせに、友達がそういういかにもなデートをしたという話を聞くと、必ずツッコミを入れてしまう。

同様に、テレビドラマやマンガでも、王道をゆくようなラブストーリーには思わずツッコミを入れたくなってしまう。

かつて私たち視聴者は恋愛ドラマに思い切り感情移入し、ヒーローやヒロインになったつもりで泣いたり笑ったりしながら、恋愛を疑似体験したものだ。

そのときドラマは自分たちの恋愛のモデルとなりえていたはずだ。

しかしツッコミ文化は、そのような無邪気な共感を許さない。*1

 

北川悦吏子といえば「ロンバケ」やら「愛していると言ってくれ」やらいろいろな恋愛ドラマを作り出してきた。それこそ、ザ・トレンディー!

いまだに私はドラマを見ながらいろいろなことをつぶやいているけれど、それは全部「ツッコミ」だ。

 

例えば、律の受験票をもってそのまま遊びに行ってしまった時は「やってもた…」どころではないし、律の志望校を「東大から京大に格下げ」と言っちゃうすずめは、「いやいや、あんた勉強してないじゃん! 格下げっていっていい大学ではないよ!?」と突っ込まずにいられなかった。

 

 

この時も、いやいや!自分で勝手に運命の人って決めつけて振り返って「微妙」はないだろ!と思ったし、ぶっちゃーと律の扱いに差がありすぎる…面食いめ…とも思った。

でも私はこのドラマを見ているし、なんならリアルタイムで見ている。

主人公にツッコみたくてたまらないからだ。

前半戦にしてツッコミどころ満載である。

北川悦吏子の描く女の子はいつもどこかヒステリーだけど、正直でまっすぐで純粋。まるで少女であり、少女漫画の主人公そのもの。

全員が朝ドラのヒロインと言われればそうかもしれない。

でもどこかツッコまずにいられない暴走をし始めるのが彼女たちだ。マギー伸司がやりそうな「でっかくなっちゃった」の耳をつけて授業を受けちゃう感じとか。

そもそも、超イケメン・お金持ちの幼馴染がいて、漫画家になりたいと思ったらすぐにチャンスをつかんじゃって、家族は温かくて…っていうだけでツッコミ待ちにしかみえない…。

 

というわけで、「#半分青い反省会」というタグができてしまうくらい、

ある意味注目度が高すぎる「半分、青い。」のツッコミポイントをまとめていこうと思います。

 

 

「監獄のお姫さま」がおもしろい!クドカン脚本3つの理由

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はじめに 

「更正するぞー!」「更正!」

この掛け声ではじまるこのドラマ。

5人の罪を犯した”おばさん”たちのわちゃわちゃした復讐劇。

これがまた”不完全”犯罪すぎて笑えてくる。

誘拐するはずのこどもを間違えてしまったり、計画は穴だらけでめちゃくちゃだ。

でも「69番ねがいます!」と私もどこかで使いたくなるくらい、不謹慎だけど女子刑務所が楽しそうに見えてしまうのはクドカンの脚本だからだ。

このドラマがおもしろい理由は、そんなクドカン脚本の代表的なおもしろ要素をふんだんに含んでいるからだろう。

 

 ①登場人物があだ名

彼女たちは互いをあだ名で呼び合っている。

  • 馬場カヨ→「冷静に」「馬場カヨ」
  • 勝田千夏→「財テク
  • 大門洋子→「女優」
  • 江戸川しのぶ→「姫」「爆笑ヨーグルト姫」
  • 足立明美→「姉御」
  • 若井ふたば→「先生」

そのほかにも、「しゃぶ厨」「大しゃぶ」「小しゃぶ」などいろいろなあだ名が出てくる。よくよく思い返すと、クドカンのドラマであだ名はもはや必須。

木更津キャッツアイでは、「ぶっさん」「バンビ」「マスター」「アニ」「うっちー」と主要登場人物が全員あだ名。

うぬぼれ刑事では主人公はずっと本名がわからず、「うぬぼれ」という名前のままだった。

『未来講師めぐる』では全員ではないものの途中からあだ名が定着してくる。そしてなにより地井武男「徘徊じじい」と呼ばれていたのが爆笑だった。あとは江口秀夫を「エロビデオ」としたのはすごい天才的だった。もはやとんちだけど。

ほかにも、流星の絆ではあだ名として定着せずともツッコミとして「ぬれせんべい」や「かわいそ村の村長」などが出てきた。

マンハッタンラブストーリーでは主人公の本名は最終話で明かされ、それまではずっと「マスター」と呼ばれていた。「ベッシー」「えもやん」というもともとがあだ名で生活している人物も。そして登場人物は全員アルファベットで例えられていた。(これはあだ名なのかな…?)

とにかく何が言いたいかというと、ドラマの登場人物があだ名で呼び合っているのを見ると一気に高校のクラスメイトのように思えてくるっていうこと。

同じクラスで楽しそうにわちゃわちゃしている彼女たちを端から見ているような気持ちにさせられるのだ。

彼女たちのわちゃわちゃ感は増すし、そうすると一気に私たちは彼女たちが「羨ましく」なる。

私もそこに行って、何かあだ名で呼ばれたい・・・!

あだ名は、なんかそんな気持ちにさせられるパワーがある気がする。

 

②ドラマの中にテレビがある

これはすごい哲学チックな見出しになってしまったけど、単純な話です。

ドラマの中の登場人物が「テレビ番組」をみている、ということ。『監獄のお姫様』でも女子刑務所で見ていた「この恋は幻なんかじゃないはず、だって私は生きているから、神様ありがとう」というドラマが出てくる。そしてテレビドラマにきちんと続きがあるという、1作にして2作(いや、1.5作)楽しめるのも特徴!なんかお得!

そしてこのドラマでエキストラとして<女優>が女優デビューを果たした。それを見ていたのは<姫>だけだったけど、なんだかずっとネタで言っていた自分のあだ名が本当になるってちょっとすごい。少しじんとくるところだった。

ほかにも代表的なのはマンハッタンラブストーリー軽井沢まで迎えにいらっしゃい」。これはシナリオブックにも多分このシナリオがあった(はず)くらい、しっかり作り込まれていました。内容としては韓流ドラマと昼ドラと火曜サスペンスを足して割った感じ。

そして11人もいる!では、同じような家族を「ダイナミック一家として放送していた。言ってしまえば「ビックダディ」なんだけど、自分たちと同じ家族をテレビで見て「なんか貧乏くせぇな」と笑っている姿がシュールだった。

ほかにも未来講師めぐるでは「ちぃ散歩」をパロった「ぢぃ散歩」。ドラマではないし、登場人物が見ていたわけではないけど、これが不思議。

ドラマでは「めぐるのおじいさん」なのに「ぢぃ散歩」をしているときは「地井武男」。めぐるに会っても声すらかけずに番組を全うする。不思議な感覚だった。

 

1.5作味わえるみたいでお得だとは書いたが、なにより自分たちと近い位置にいる、というのが一番の魅力だ。テレビドラマの中の人物たちがテレビを見ている。わたしたちと同じように、テレビドラマを見ている。わたしたちが見ているテレビドラマの登場人物たちがテレビドラマを見ている…なんかごっちゃになってきた。

「現実にありそうで、ない」これがテレビドラマだと思っているので、これはまさにその通り。なんかこんなテレビありそうだけど、ない。なんかこんな人たちいそうだけど、いない。そういう絶妙な距離感を感じることができる。

 

③ファンタジーな「普通」

これが一番書きたかった!なにより、クドカンの脚本を私が好きな理由はここにあるから。このことをつぶやいたら見たことないくらいの「いいね」がきて、すごく嬉しかった。自分に「いいね」でした。

 

木更津キャッツアイは、簡単にいうと【主人公が余命半年で余生をどう生きるか】というドラマ。なんだかこれだけを聞くと、重くて暗くて涙なしでは見れないドラマのように思えてくる。

でもここで彼の仲間たちはぶっさんを【余命半年】として扱わない。ビールで乾杯もするし、無茶させるし、「うざい」だの「あ、でもその頃にはぶっさんいねーな」といってしまうくらいの無神経ぶり。

でもこれこそがぶっさんのもとめていた「普通」の生活。でも、彼らはあえて「普通」を全うしていた。そりゃそうだ。友達が余命半年で、普通に接してくれよなんて無理な話だ。ワールドシリーズで彼らはぶっさんに「ばいばい」したけど、それまでやっぱり無理をしてハイテンションだったのかもしれない。だけど彼らは「普通」を提供してきた。この優しさこそ、ファンタジーな普通だと思う。

流星の絆だって【兄妹が親を殺した犯人に復讐する】話なわけだけど、AVだって見るし、合コンも行くし、ナンパだってする。

遺族が笑ったっていいじゃん!

女ひっかけたっていいじゃん!

普通のやつらと何が違うんだよ!

親殺されたか殺されてないかの違いだろ!?

いつまで遺族なんだよ!

いつまで遺族って言われなきゃなんねーんだよ!

 この泰輔のセリフは本当に名セリフだ。彼らはずっと「普通」を求め続けている。復讐をしていないときは、「普通」に生きている。

そして今回の『監獄のお姫様』では、馬場カヨは獄中結婚ならぬ獄中交際を検事に申し込まれる。バラの花束を持って。

自分、同情してるわけじゃありませんから。

なんとも思ってませんから。

会うたび印象違うんで。刑務所くるたびにウキウキするっていうか。

刑期を聞いて「なげー!!!」と言っちゃうあたりが笑える。ただ「普通」に交際を申し込んでいるんだとわかる。

馬場カヨは面会という言葉にウキウキするし、検事は刑務所くるたびにウキウキしてる。こんなの普通じゃないよ!と突っ込むところなのかもしれないけど、これこそファンタジーな「普通」!こういう普通があったっていいじゃん!

勇介を獄中で育てていたときも、彼女たちはそこでは「普通」の女でいられた。

「普通」の日常を送ることをもう許されなくなった彼女たちにとって、それはもうファンタジーでしかない。

「普通」ってなんなのか、クドカンはずっとその質問について考えているような気がする。

 

おわりに

あとこのドラマで新しく取り入れた要素としては、

  • 過去と現在が同時進行
  • ほとんどワンシチュエーション
  • メイン登場人物が全員女

っていうところな気がします。「ご飯の歌」とか「ざんげ体操」とか歌を作るところもクドカン脚本だなって思った…けど書いてないや。『ぼくの魔法使い』「こーきっちゃん♪」とかうぬぼれ刑事うぬぼれ刑事のテーマ」とか。

木更津キャッツアイ「赤い橋の伝説」は普通に泣けるいい歌詞だったけど、他は結構ふざけてたり不謹慎だったりでクドカンらしくていいですよね。

偉そうなことをつらつら書いていたけど、結局はこのドラマ最高に面白いよねってことが伝われば嬉しいです。

来週も楽しみ。

「我輩の部屋である」ー本当の自分は、自分の部屋にしかいないー

「吾輩の部屋である」の画像検索結果

 

部屋にいる自分を側から見たら悲惨なものだ。

テカテカのすっぴん、自堕落な体制、そして何より意味のわからないTシャツを着ていたりする。好きな人がいたり、彼氏がいたらこんな姿は見せられない。すぐさま変なTシャツは脱いで、ジェラピケのモコモコのルームウェアに着替えるし、ルームスプレーだってふるかもしれない。明らかにそれは「よそいき」の私だ。

 

リラックスした自然体の自分をさらけ出せる誰も見ていない空間、それが自分の部屋だったりする。そんな素敵な空間を守るのは、主人である自分しかいない。

だからこそ、台所にあるスポンジたての吸盤が弱くなったことも、カーペットの角が少し立ってしまっていることも、どうでもいいことのように見えて、一大事だ。

 

「我輩の部屋である」の主人公・哲郎は必死に、自分の部屋である城を守るために一生懸命。

例えば、お母さんにもらったお土産のこけし1つで部屋の空間は変わってしまうと哲郎は空間演出を考え始めたりする。明日のデートに向けて効率の良い部屋干し方法を考えたり、山間部斜面再現を試みたり、哲郎はいつも大真面目に考察している。

 

主人公の哲郎は大学院生で、自分の部屋で大真面目に考察したり、大好きな植村さんとのことを考えたり、親友の吉田と喧嘩をしたりしている。

このドラマに出てくるのは主人公の哲郎ただ一人。そして彼の部屋に置いてある家具たちがツッコミ役で登場している。ただ部屋にいる哲郎を見ている視聴者の代弁役といったところだ。だからこそ本当に哲郎だけしか出てこない。

哲郎の周りの人間と言えば、大好きな植村さんと親友の吉田、そして自分に好意があると勝手に勘違いしていた佐々木さん。彼らは声すらも出てこない。

本当に哲郎と彼の部屋だけである。

 

強気に出たり、カッコつけたり、学者風になったり、色々な姿の哲郎が、その部屋にいる。私も自分の部屋で色々と独り言を言ってしまうから、哲郎の気持ちはよくわかる。あそこまでおかしくはないけど。(笑)

植村さんのメールや電話に一喜一憂したり、普通に電話番号を聞けばいいのに、どうしたら聞き出せるか試行錯誤している感じもとても可愛い。

家具たちツッコミも冴え渡るが、それくらい私も哲郎に突っ込まずにはいられなくなる。ツッコまれても、カッコつけ続ける哲郎だが、きっと友達の前ではこうじゃないだろう。

いきなり「えぇ…?」と素っ頓狂な声を出しちゃう哲郎が本当の哲郎だったりする。

そんな哲郎がとても人間らしい。

 

いろんな自分が出せる空間、そして突っ込まれても気にしないで演じられる、自由で最高の空間、それこそが「我輩の部屋である」。

「雨が降ると君は優しい」ー野島伸司の描く無償の愛ー

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セックス依存症に悩む彩ちゃんがなぜかピュア!

この間ようやく見終わった、「雨が降ると君は優しい」野島伸司脚本のHuluオリジナルのドラマ。これが面白かった。

「性と愛、性愛だよ。愛よりも上に性がきてる」

こんなセンセーショナルすぎるセリフが出てくるのも野島伸司ならでは。「バラバラドッカーン!」とか。

野島伸司っていうと、“野島三部作”とか言われて過激で暗くてヤバそうなドラマが多いし、最近なんかよくわかんない!なんていう大人はたくさんいるけど、私は最近の野島作品がすごく好き。

トレンディドラマの頃の「すてきな片思い」101回目のプロポーズももちろん好きだけど、「ラブ・シャッフル」以降の野島作品が“やばい”って言われてきたあたりの作品も視聴率こそよくないけど、たまらなく面白い!

地上波で最近始まったパパ活も楽しく見始めたけど、「シニカレ」「49」「プラトニック」あたりも好きかなぁ。

どれも「死んでいる彼」がいたり、「実の父親じゃないパパ」がいたり、母親にときめいちゃったり。なんかセンセーショナルすぎない?って感じですが、だけどなんか野島作品の主人公たちは綺麗なまま。それがすごく不思議。

野島伸司が受けていたインタビューでこんなことを言ってました。

僕としては、そんな作品でも、人間のピュアな部分、人間の本質を描きたいと思っています。そのために、物語の中に何か一つ“枷(かせ)”を作ることを心掛けています。 

 野島作品で大事なのはその枷があるからこそ。そしてそれがあるから、どんな困難な状況にあってもピュアで綺麗に見えるんですね。

今回の「雨が降ると君は優しい」のヒロイン・彩ちゃん(佐々木希)も、まぁ可愛い。白ばっか着てるからなのかもしれないけど、本当に純真無垢な天使にしか見えない。セックス依存症な女性だなんて全く思わないし、思えない。物語が進んでも、彩ちゃんが汚れないのは、そういうことなのかもしれない。

佐々木さんの純粋で美しい少女性は、彩の“罪悪感を持ちながらもどこかあどけない欠落感”に郷愁をもたらしてくれるでしょう。

野島伸司が言っているように、あどけなくて可愛い彩ちゃん。まさに少女性を感じます。そんなセックス依存症(性嗜好障害)をもつ妻と夫の愛の物語、それが「雨が降ると君は優しい」

 

野島伸司が描く“無償の愛”とは?

正直、普通に考えて愛する人が知らない相手と一夜を共にしている(しかも何度も)なんて考えただけでも辛すぎる!それが不倫となったら速攻離婚だよ!という話だけど、これがそうはいかない。これは心の病で、彩ちゃんは旦那への罪悪感と自分への嫌悪感とずっと戦っているから。

私が一番ぞくっとしたシーンは、彩が一度関係を持った男にストーカーされていて、家に入ってきて犯されそうになったところ。そこで旦那さんが間一髪助けるんだけど、これはどう見ても出会い系をやっていた証拠だし、関係をもったことを言っているようなもの。

彩ちゃんは真っ先に否定します。「違う、これは違う」って。そりゃそうなんだけど、そこで彼は笑顔で振り返る。狂気に満ちた笑顔なんかじゃなくて、本当に愛しい人を見るような顔で振り返るんです。そんなこと普通じゃ絶対できない。

でも「それだけ愛情があるんだね…!素敵!」なんて純粋に思えなかった。

主人公の信夫は、たとえ石を投げられても邪険に扱われても、どうしても愛する人を嫌いになれない。それは母親への感情とほとんど一緒で、それこそが野島伸司がいつもヒロインを描く時に共通しているところ。

「S.O.S」深田恭子が演じた唯ちゃんや「シニカレ」桐谷美玲が演じたルリ子みたいに、清純で疑いを知らず、力強くて優しくて、自分だけを愛し、信じて守ってくれる。そんな女いるか!って突っ込みたいところだけど、それは自分にとってのお母さんだったりお父さんだったりするのかもしれない。

いわゆる“無償の愛”というのは、子供に対して持つことはあっても、恋人や夫婦の間で感じることって限りなく少ないと思うんですよ。

でも男女の関係においても、お互いに相手に対して、男性が父性本能を、女性が母性本能を感じた場合、明らかに恋とは違う、無償の愛に近い感情が生まれることもあるんじゃないかと。

 野島伸司がこう言ってましたけど、信夫と彩にはそういう感情があったのかも。じゃないと結婚生活を続けるなんて到底できない。そういった感情こそが無償の愛であり、素晴らしい愛のかたちなんでしょう。

 

■依存こそ、愛なの?

そんな旦那さんの信夫も尋常じゃない。とにかく何をされてもずっと笑顔。笑顔が張り付いて離れない、不気味なくらい笑顔でいっぱいの男性です。

彩は、そんな信夫の好きなところを「ずっと笑顔なところ、ずっと笑顔だから、いつ笑顔じゃなくなるか知りたくて結婚した」と言ってました。それもまた怖いけど(笑)。信夫も母親に対して大きなトラウマを抱えているので、愛されるためにはずっと笑顔でいなきゃいけないと小さな頃から言い聞かせてきたのかもしれないですね。彩を誰にも見つからないように田舎にとじこめたのも、信夫自身が永遠の愛を信じられていないんでしょうね。信夫も彩に依存してる。

カウンセラーの志保も、アルコール依存症の和馬に依存しているし、和馬は亡くなった妻に依存していて、百合もしかり。

彼らはみんな心の闇を抱えていて、他人に依存することに対して葛藤しています。どこか文学的で、だけど人間臭い、そんな登場人物たちがとても魅力的に描かれています。

 

まとめ

“妻のセックス依存に対する罪悪感”夫の“理解しようとする葛藤”という、心と体の二律背反を描くことで、夫婦の愛の絆を試す極限状態の磁場を敷きました。

野島伸司が公式サイトでこのようにコメントを出してました。

夫婦の絆は、不倫やお金の問題によって簡単に消滅してしまうものなのかもしれない。最近も不倫が話題になってますが、それは彼らの愛の絆が緩かったからと言ったらそんなことない。この夫婦の愛の絆がおとぎ話の王女と王子のように、ファンタジーなのかも。現実味はないかもしれないけれど、彼らの絆こそ“無償の愛”だと言えるはず。心の本質を描いた、深い恋愛ドラマだと思います。

夏クールドラマ総まとめ!

今期のドラマが始まりはじめました!ということで遅くなりましたが前クールのドラマについて書こうと思います。
 

■夏ドラマ総評まとめ

とにかくハラハラさせることが大事!

私が見ていた夏期のドラマを4つに大きくわかるとしたら、
ダーク青春もの・頑張るヒロインもの・サイコパス/クズ主人公もの。それに加えて医療ものが1つという感じですかね。
 
刑事もの・医療ものだらけのクールも昔はあったし、そこから見たらガラッと変わりましたね。人間ドラマもあれば、サスペンスもあったし成長ものもありましたが、純粋なラブストーリーはなかったかなぁ。長瀬くんと吉岡里帆「ごめん、愛してる」は完全なる韓流ドラマだし、所々「韓流くさい」演出も見られて純粋にラブストーリーとして見られなかった。でも、主人公が歩道橋の上でデートの帰りに長瀬くんが振り向くか振り向かないか試しているところは、ときめけたけど。なんか月9っぽさを感じられたし、恋愛ドラマとかトレンディって韓流と近しい部分もあるよなぁと再確認しました。
 
なかでもダーク青春もの僕たちがやりました」「わにとかげぎす」「ハロー張りネズミあたりはかなり挑戦した感じがあった、というより犯罪スレスレ(むしろアウト)で暴力満載、セクシーもあるよっていう深夜ドラマ感満載な要素がゴールデンに来ていた印象。それこそ生きるか死ぬか、ヤるかヤられるかっていうハラハラ。なんかアウトレイジみたいな話だけど(笑)。
主人公にハラハラさせられたという意味では、「愛してたって秘密はある」「伊藤くんAtoE」あたり。主人公がサイコパスだったり、クズだったり犯罪者だったり。結局そういう主人公にハラハラさせられてドラマに引き込まれていく。ちょっと笑っちゃうくらいおかしいくらいがちょうどいいのかな。
そんな中に、みんな大好きな頑張るヒロインもの。朝ドラの純真無垢に頑張る感じというよりは、どこか斜め下くらいの角度から狙ってくる頑張り方を見せた「カンナさーん!」「過保護のカホコ渡辺直美が演じるカンナさんは顔芸満載、踊りもファッションショーもこれでもかってくらいハッピーな働くシングルマザー。クズな夫に振り回され、姑にいじめられても頑張って戦う感じが、もはや渡辺直美ではまり役だった。それにとにかく応援したくなるのは、渡辺直美だからこそ。可愛くて純真そうな女の子より、化粧がっつりで奇抜なファッションにふくよかな体型、それでいて笑えるって、そんなの応援するしかない!そして、話題になっていた高畑充希演じる大人の小学生カホコちゃん。OP映像でどんどんカホコが成長して最後はウェデイングドレスをきてるっていう微妙な演出がにくかったなぁ。「すんばらしいよ!!!」をまん丸の目で連発するカホコ。なんかよくわからないけど、カホコの存在にハラハラさせられました。あの走り方と目の見開き方、初くんは本当にカホコでいいのだろうか…。最初は、なんか違和感がすごくて怖いなと思ってましたが、それくらい斜めに描くからこそハラハラさせられて応援したくなるのかもしれません。どちらかというとカンナもカホコも(名前似てるな)異次元で、同じ人間ではないかもしれない…というと失礼かもしれないけど、違う国に生きてるフィクションだって思えるくらいのおかしさがある。だけどそこにちょっと自分も共通する部分があったりして、ハッとさせられちゃう。これがドラマの醍醐味だなと思いますね。
それでいうと、「うちの夫は仕事ができない」のヒロインも頑張ってましたけど、あれもフィクション感がすごい。旦那を献身的に支える妻、こんな子に出会いたいってドラマってことでいいのかなぁ…。関白宣言みたいな歌が主題歌だしね。元気に頑張る若奥様感がすごくて、一視聴者としては「勝手にやってよ…」感が強かったかなぁ。錦戸くんというイケメンを夫にもつ(仕事できないといっても高給取り)松岡茉優に私が嫉妬してるだけ?(笑)。これはヒロインに対するハラハラ感というより、錦戸くんに対するハラハラですね。馬鹿正直に仕事をこなす、という人に対する生き方へのハラハラ。「セシルのもくろみ」とかも頑張るヒロインだとは思うけど、あれはあれでいろんなことへのハラハラを感じました(笑)。
そして高視聴率を記録した安定鉄板のコード・ブルーは、そりゃハラハラするでしょうよ。ハラハラしかしませんよ。だって人間の生死に関わる医療の現場で、そして感染病にかかったり(実際は違ったけど)、自殺したり(生きてたけど)、ハラハラしかさせられませんでした。脚本家が変わったということもあり、ちょっと恋愛要素が強くて、みんな恋愛してんじゃん!感は否めなかったけど。
そんな感じで、そういうハラハラ感を刑事ものとかの代わりに取り入れてました。とにかくハラハラさせたら勝ち、みたいな印象を受けましたね。
 
コード・ブルー

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脚本: 安達奈緒子 演出:西浦正記
何がいいって主題歌だけで感じるこのエモさ。私がこのドラマを好きな理由は、彼らが青春そのものだから。
医療はチームってよくいうけど、どこか「オレンジデイズ」っぽさが抜けない、「青春を共にした僕たち」感が強くて、だからこそエモいんですよね。今回は恋愛要素たっぷりでっていう批判もありましたが、恋愛がない方もちょっとおかしいような気がするのも事実。でも確かに誰もかれもが恋愛していて、結局何にもなってないっていうのはどっちつかずだったなぁ。
 
僕たちがやりました

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脚本:徳永友一 演出:新城毅彦
“俺の人生そこそこでいい”って言い続けた彼らがクズだけど必死に生きる青春って感じかな。爆破事件の容疑者になってしまって、逃げるっていう「青春逃亡サスペンス」らしい。青春逃亡サスペンスって何!?っていう感じだけど、とにかく逃げることにエモさは全くない…。主人公が犯罪者ということは、いくら逃げても変わらない。たまに死にたくなったりはするけど、でも向き合っていかなきゃいけないっていうメッセージなのか…?誰もが青春にもがき苦しむんだろうけど、それが犯罪っていうところに共感はできないから、単にハラハラしたなぁ、という感じの感想しかない…(笑)。
 
わにとかげぎす

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脚本:高橋泉 演出:坪井敏雄
ヒメアノ〜ル」とか「ヒミズ」を書いた方の原作っていう時点でダークだろうなと思っていたら想像以上に面白かった。コムアイちゃんもよかったし、扱う問題はダークなんだけど、有田哲平の不器用な可愛らしさと翼ちゃんの安定の天使具合が重なって、ダークすぎずに見れた。“最強に最弱な男”が、友達作りに奮起する様も可愛らしいし、その結果大きな事件に巻き込まれて平々凡々だと思っていた人生が狂っていく。ただ、人生を少し豊かなものにしようとして挑んだはずだったのに。日常を幸せなものにしようとしただけなのに、すぐそばに闇があるっていうのは今の私たちの生活にも置き換えられるし、何気に深いドラマでした。
 
「ハロー張りねずみ」

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脚本・演出: 大根仁
大根仁で深夜ドラマなんて、楽しいに決まってるよねってことで楽しみにしてたこのドラマ。正直、意味わかんないなっていう回もなきにしもあらずでした。いい意味でですけど、それをドラマとして成立させてしまうのがすごいですねぇ…。なんか「木曜の怪談」とか観てんのかなっていうくらいの世界観の時と、寅さんみたいな世界観の時と、振れ幅が広すぎて困惑してしまったけど。突飛すぎて置いていけぼりにされたような感覚も味わいました。人情話も多めでしたが、予告で「泣かせます!」って瑛太に言われたんで、泣いてやるもんかと思いながら観てたら泣きました笑。ちなみに森田剛の回ですけどね。あれはずるいよなぁ。何より置いてけぼりになったのは最終回で野田洋次郎がきたところ。なんか始まるのかと思ったら、歌います!ってそりゃないだろう!ドラマどこ行ったんだよ!
でも野田洋次郎はファンなんで個人的には嬉しかったけどね。 
 
「カンナさーん!」

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 脚本:マギー 演出:平野俊一

 朝ドラばりのヒロイン頑張り系ドラマ。クズな夫と可愛い息子と頑張る私!が前面に出てるドラマでした。いつも明るく元気すぎるくらいのカンナさんが姑とか美女とか夫の浮気相手に仕事と、たくさんの敵と戦っていきます。(敵多すぎるな)

私はすごく楽しく観てましたが、若干暑苦しさもあり、コミカルに描きすぎていて疲れるなという感じもあります。というか、ここまでの仕打ちを受けても元気すぎるカンナさんは謎すぎる…。ちょっとは落ち込んでくれ。笑

 

過保護のカホコ

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 脚本:遊川和彦 演出:南雲聖一

箱入り娘が体験する、「こんなの初めて」な「スンバラシイ」出来事は、私たちが日常で忘れていた・見逃していたこと。初めて世に出たカホコだからこそ気がつける、人の温かさや家族の大切さ、そして人間の本質。カホコのおかしなフィルターから覗く感じもたまらなく楽しかった。遊川さんの描く「歪んだ愛のかたち」は、愛しすぎてしまう親の思いだったり、すぐに結婚や子供を生みたいというところにつながる打算のないカホコの恋心だったり、過剰すぎるようで誰しもが持っているはずの感情の根源のようで、なんだかハッと気付かされるところが多いです。

ちなみにカホコの財布がFENDIで、なんかそういうところにも過保護感を感じて笑いました笑。 

 

「セシルのもくろみ」

f:id:tvdramako:20171014211055j:plain脚本:ひかわかよ 演出:澤田鎌作

読者モデルっていうワードは、もはやもうオワコンなのかもしれないですね。それでのし上がっていくスポ根ものというのには、あまりにも題材が古いし、それをいい歳の女性がやるのはなんか違う気もする。というかモデルじゃダメなの?「ファーストクラス」くらいドロドロに女の戦いをやられた方がスカッとするのに、どこか皆いい人で仲直りってなんじゃそれだし、とってつけたような真木よう子の大演説も視聴者ながら「いつ終わるんだろう・・・」と思ってしまいました。そして真木よう子が商店街でバイトして、ちょんまげでギャーギャー大声で笑ったりする庶民的な感じがマジで合わない。「SP」のクールな感じの方がぴったりだし、とにかくイタかったかな…。

女性陣は美しくて大好きなのになんだか宝の持ち腐れだったし、ストーリーもなんだか…。唯川恵さんって「肩ごしの恋人」の作家さんだし、原作は面白そうなのになぁ。なんだか残念な印象ですね。

 

「うちの夫は仕事ができない」

f:id:tvdramako:20171014211315j:plain脚本:渡辺千穂 演出:佐藤東弥

 見た目よし、学歴よし、収入よし、そんな理想の夫がお荷物社員だった!っていうけど、でも大企業に勤めてて奥さんは専業主婦ならそれでいいんじゃないの?って思う僻み根性の私。仕事ができるできないの基準も曖昧で、それこそ窓際族という感じの扱いではないし、「ニモちゃん」と呼ばれている程度。しかも辞めさせようとして厳しい部署に行かされた割に結構できてるし、なんだかんだうまくいってんじゃない?と思ってしまう。毎回毎回踊っていたけど、踊ればいいってもんでもないし笑、毎回同じ曲だったからもっと変えてもよかったかも。主題歌にもあるように、「いい奥さんもらってよかったね…」の一言。

夫婦揃って頑張ってるから、ほんわかして見られるのはいいけどちょっと単調すぎて、錦戸くんはラストフレンズみたいなDV男とかモテまくる男とか、そういう方がいい気もする。悪い男ってわかってるけど、離れられないみたいな。こんないい人丸出しで眉毛下げた役が多いけど、勿体無い気がするなぁ。

 

「ごめん、愛してる」

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脚本:浅野妙子 演出:石井靖晴
韓流キターーー!!!ってなくらい韓流もの。親の愛を知らない・余命いくばく・腹違いの兄弟・邪魔してくる付き人っていう韓流要素満載でした。池脇千鶴がうますぎて震えましたが、それは置いておいて。浅野妙子さんだから恋愛ものは絶対面白いんでしょうけど、だったら別に韓流じゃなくてもよくない?というのが正直なところ。韓流要素が満載だからちょっと笑っちゃうんだよなぁ…。雷とか雨の中、衝撃的なものを見る中村梅雀とか笑。しかもピアニストで裕福な弟と、地べたを這いずり回っていた孤児の兄ってなんかもうそれだけでドラマチックすぎて…。
最終回で海に歩いていって孤独にこの世をさったんだろうけど、あれからどうやって移植したの???とか色々考えちゃって、拍子抜けの終わり方だったなぁ。感慨深いって言えばそうなのかもしれないけど…。
 
「愛してたって、秘密はある。」

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 脚本:桑村さや香 演出:河合勇人
普通に最初は、サスペンスで楽しんでいたんですが、まさかのサイコパスばりの二重人格ものだとはびっくりしました。「池袋ウエストゲートパーク」のカオルを思い出しまいたね(笑)。
途中から、サイコパス福士蒼汰についていけずでしたが、最終的によくわからない感じになってましたね。二重人格だったんだ!それで!?って期待が高まったところに変なところに着地させられた印象。もうちょっと楽しませて欲しかったし、二重人格のくせに最終的にいいやつっていうのもよくわからない。そしてそんな彼でも愛せる!待てるよ!っていうのもなんか嘘くさいなぁと思ってしまいました。私の心が歪んでるのかな…(笑)。
 
「伊藤くんAtoE」

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脚本:喜安浩平 演出:毛利安孝
原作が大好きな私にとって、最高でした。映画が楽しみで仕方ない!これだけよくできた女性描写はないなと思ってます。きっと女性は誰でもこの4パターンにどこか引っかかるような気がしてます。
クズな伊藤くんだけど、なぜか振り回されてしまうハラハラ感と、その度に凹む女性特有の「何やってんだか・・・・」感。
佐々木希ちゃん演じるAタイプが、小説の中で「ショーケースに飾られたブランドバック」と表記されていたのがすごくゾクゾクしましたね。百貨店で売られている高価なブランドバック(しかも飾られてる)ともなると、実用性よりデザインで、普段使いはできない。となると、男からしてみれば連れて歩くにはいいけどめんどくさい。だからモテない。そしてなぜか伊藤くんからはぞんざいに扱われてしまう。「なんで私が!?」っていうプライドで立ってる、そんな女性がすごくリアルで。しかも結局伊藤くんが選ぶのはずっと地味な女の子だったりするところも、街でよく見るイケメンと普通の女の子だったり、美女と微妙な男の子だったり(失礼ですみません)の構図なのかなって思いましたね・・・。
リアルでゾクゾクさせられる素敵なドラマでした。面白かった〜!
 
まとめ
こんな感じで振り返っていきましたが、ハラハラさせられる作品が多かったですね。
他にも私の大好きな野島伸司のhuluuのドラマも最高に面白かった。「パパ活」も始まったし、今期のドラマも楽しみです!