【テレビドラマ研究までの道のり】
はじめまして。
当ブログ「胸の中にあるもの」管理人、ドラマ子です。
タイトルは御察しの通り、星野源さんの「恋」の一文からきています。
朝井リョウさんの「何者」を読んでいて、
頭の中にあるうちは、いつだって、何だって、傑作なんだよな。
お前はずっと、その中から出られないんだよ。
このセリフに焦りを感じてブログを開設しました。
Twitterではテレビドラマを見ている際に思ったことや感じたことをただそのままつぶやいてます。
いろいろ怒られそうなことをつぶやいてますが怒らないでください。
しかもリアルタイムじゃないことに怒りを感じないでください。
1週前のドラマ今見てるなよって思っても、「忙しいのかな」って優しく思ってもらえたら嬉しいです。
そんな私のテレビドラマに関するプロフィールをお話します。
小学生(ナースのお仕事にはまる)
私はかなりテレビデビューの早い小学生でした。
運動がすこぶる苦手な小学生にとって、バスケやサッカーなんて球技は地獄以外のなにものでもなかった。
鬼ごっこでも配慮してもらう有様で何もかもが下手すぎた。
こうなると公園なんて行きたくなくなる。
公園には大嫌いな鳩もいるし、何より運動の後に手のひらが微妙に黄ばんでいるのが許せなかった。
鉄棒した後の鉛くさい臭いもとれないし、ブランコの後なぜかスカートについてしまった錆も、全部最悪だった。
ツツジの花を吸うと甘い蜜がするのはわかっていたけど、そこに犬がおしっこをしているのも知っていた。
そして皆がお城を作っている、その砂場も猫が(以下省略)
そんな小学生はすぐに家に帰ってテレビが見たかった。
夕方に放送していた「ナースのお仕事2」を楽しみに生きるマセた小学生。*1
「未成年」(再放送)や「池袋ウエストゲートパーク」はちょっと過激だったので録画して夜にこっそり見ていた。
北川悦吏子の大ファンだった私は、小説や漫画より、テレビドラマのシナリオ本を繰り返し読んでいた。
たちまちテレビドラマが好きになった。
中学生(木更津キャッツアイ)に出会う
北川悦吏子でコテコテの恋愛ドラマや野島伸司の究極の愛を感じることにはまっていた私は、最高な作品に出会ってしまった。
「木更津キャッツアイ」である。
余命半年のお涙頂戴ドラマかと思いきや、ゲラゲラ笑える。
だけどふと我にかえる瞬間があったりして、それが妙にリアルでセンチメンタルな気持ちになった。
男の子がワイワイ楽しそうに馬鹿なことをやることの素晴らしさを感じた。
絶対に踏み込めない世界がそこにはあって、余計キラキラ輝いて見えた。
その後、映画を立て続けに2本公開され話題を読んだ作品*2だが、それから私は宮藤官九郎が気になり始めた。
高校生(進路を考え始める)
当たり前に進路を考え始めた。
英語が好きだから英文科とかいいかなーなんて考えてた高校生の私。
テレビドラマしか興味をもつものがない。
ADになろう!と感じ、ADになるなら東京に行かなきゃいけない、
東京の大学でテレビドラマが勉強できるところにしよう!という単純な脳みそで大学を受験。
卒業式で無駄にわんわん泣いたが、卒業する自分に酔って泣いただけだった。
関係ないが、受験が終わって「金八先生(第5〜7シリーズ)」をずっと見て泣いた。*3
大学生(テレビドラマの現場を体験する)
ADになりた〜〜い!!!(しかもプロデューサーとかになりた〜〜い!!)*4
なんて思っていた私は、ありがたいことにテレビドラマの現場でアルバイトをさせてもらえることになった。
これでADになれるんじゃん?寝れないんだよなぁとか言えるんじゃん?
とかウキウキで現場に入った結果、怒られ倒した。
へらへらした大学生が現場にいる。
それだけできっとストレスだったと思うが、皆さん優しくしていただけた。
私も号泣しまくったが、なんとか食らいつき、この世界の過酷さを感じた。
それとともに夢のある世界だと思った。
私はここにいたいと、すごく感じられたいい経験だった。
そして私はそこで脚本家さんに会うことができた。
そこでこう思った。
…え!脚本家って存在すんのか!!!
脚本家なんて、なりたい!とかなってやる!とも思わなかった。
というか、忘れてた。
そんな魔法使いみたいな神様みたいな人に、そういう感情がわかなかったからだ。
当たり前のごとく、人間だった。
飲み物も飲んでたし、ロケ弁も食べてた。というわけで、私は脚本家になりたいと思い始める。そして脚本家スクールに通い、いくつかシナリオを書いた。
案の定、厳しい世界だったが、私はシナリオを書くことが楽しかったし、何より好きだった。
テレビドラマ好きが転じて、脚本にかなりご執心な大学生が完成した。
大学院へ進む(研究しはじめる)
大学院に進んだ私は、テレビドラマについて研究し始めた。
もうここまでくるとこわい。
大学院では北川悦吏子ドラマについて研究した。
毎日毎日ドラマを見て、分析するのは死ぬほどつらかったけど、死ぬほど楽しかった。
おかげで痩せた。(嬉しい)
現在(Twitterとブログを開設してみる)
そして今である。
テレビドラマを研究し、論文を書く日々だがうまくならない。←イマココ
書くのをやめたら多分もう終わりだ。
「重版出来」でも「校閲ガール」でも同じようなことを言っていた。
胸の中にあっても吐き出さず、ずっとしまいこんでいた私に、
「もったいないからブログでもやれ」
と言ってくださった人の後押しを受けて、開設してみた。
後押しがなけりゃ開設しないのかい!という感じだが、そこが私の甘いところ。
これから、胸の中にあったものも、あるものも、
ここで書いていけたらと思います。