「半分、青い。」はツッコミたくてたまらない①
朝ドラを久々に見ている。
「あまちゃん」以来の朝ドラかもしれない…!
なんだか昔から朝ドラが苦手で、“元気で一生懸命の田舎の女の子が頑張る感じ”が朝から見るにはちょっと疲れちゃうなっていうのが正直な感想…。
こんな素直に前向きに頑張れたらそりゃいいわな!と、
ひねくれている私は思ってしまうから…。
でもなぜか私は、今回の朝ドラを楽しみに見てしまっている…。
前半からツッコみたくてたまらない!
「半分、青い。」を見ようと思ったのは、もちろん私が北川悦吏子の研究をしていたからっていうのもあるけれど、「恋愛の神様」の朝ドラとならば、朝からキュンキュンできて、そして安心してツッコめる!と思ったからだ。
昔、いろいろなドラマの評論を読んでいたときに、「これだ!」と思ったのは、恋愛ドラマについてのこの記事だった。
たとえば自分は恋人とロマンチックな場所でデートをしてうっとりしたいくせに、友達がそういういかにもなデートをしたという話を聞くと、必ずツッコミを入れてしまう。
同様に、テレビドラマやマンガでも、王道をゆくようなラブストーリーには思わずツッコミを入れたくなってしまう。
かつて私たち視聴者は恋愛ドラマに思い切り感情移入し、ヒーローやヒロインになったつもりで泣いたり笑ったりしながら、恋愛を疑似体験したものだ。
そのときドラマは自分たちの恋愛のモデルとなりえていたはずだ。
しかしツッコミ文化は、そのような無邪気な共感を許さない。*1
北川悦吏子といえば「ロンバケ」やら「愛していると言ってくれ」やらいろいろな恋愛ドラマを作り出してきた。それこそ、ザ・トレンディー!
いまだに私はドラマを見ながらいろいろなことをつぶやいているけれど、それは全部「ツッコミ」だ。
例えば、律の受験票をもってそのまま遊びに行ってしまった時は「やってもた…」どころではないし、律の志望校を「東大から京大に格下げ」と言っちゃうすずめは、「いやいや、あんた勉強してないじゃん! 格下げっていっていい大学ではないよ!?」と突っ込まずにいられなかった。
やっぱり北川悦吏子のドラマに綺麗な顔の男の子は必須なんだな。すべては、すずめが運命の相手かも!?と思って追いかけた男の子が振り返った瞬間の、「微妙〜…」ってセリフに込められてた気がする。
— ドラマ子 (@tvdraran) 2018年4月29日
#半分青い
この時も、いやいや!自分で勝手に運命の人って決めつけて振り返って「微妙」はないだろ!と思ったし、ぶっちゃーと律の扱いに差がありすぎる…面食いめ…とも思った。
でも私はこのドラマを見ているし、なんならリアルタイムで見ている。
主人公にツッコみたくてたまらないからだ。
前半戦にしてツッコミどころ満載である。
北川悦吏子の描く女の子はいつもどこかヒステリーだけど、正直でまっすぐで純粋。まるで少女であり、少女漫画の主人公そのもの。
全員が朝ドラのヒロインと言われればそうかもしれない。
でもどこかツッコまずにいられない暴走をし始めるのが彼女たちだ。マギー伸司がやりそうな「でっかくなっちゃった」の耳をつけて授業を受けちゃう感じとか。
そもそも、超イケメン・お金持ちの幼馴染がいて、漫画家になりたいと思ったらすぐにチャンスをつかんじゃって、家族は温かくて…っていうだけでツッコミ待ちにしかみえない…。
というわけで、「#半分青い反省会」というタグができてしまうくらい、
ある意味注目度が高すぎる「半分、青い。」のツッコミポイントをまとめていこうと思います。