切ない片思いを描くー脚本家:金子茂樹ー
今週のお題「私の沼」っていうことで、私の沼は言わずもがなテレビドラマです。
テレビドラマが好きな人はおそらくたくさんいる。
それにそんな人は、「好きなドラマ何?」って聞かれたらきっと3つくらいは答えられる。でも、好きな脚本家は誰?と聞かれたらどうでしょう。
「この脚本家が好きなんだよね」って、クドカンとか福田雄一とか三谷幸喜以外の方をツラツラ述べられたら、なんか通っぽく見える。なんとなく、この人マジでテレビドラマ大好きじゃん…!って気持ちになる気がする。っていうことで、脚本家について独断と偏見でまとめていこうと思います。
そんな第1回は、金子茂樹さん。
金子さんは現在「ボク、運命の人です。」を執筆されています。2004年にフジテレビのヤンシナでデビューされた方なので、比較的若手なイメージ。それでいて、きちんとオリジナル作品を書かれているってのがすごい。 そんな金子茂樹さんの連続ドラマを私なりに紹介していきます。
■危険なアネキ■
美しすぎるけどバカなお姉ちゃんと頭脳明晰な弟の姉弟モノ。派手で遊んでるように見えて、実はいい姉ちゃんなんじゃん…(感動)
兄妹っていいよねっていうか、お姉ちゃんが伊東美咲っていいよね。
■プロポーズ大作戦■
恋愛ドラマのまさに鉄板とも言える幼馴染とのむず痒い恋。そして肝心なことを言えず、できずに過ごしていたら、知らないうちに王子様にかっさらわれ、いじける主人公岩瀬健の元に天使が舞い降りる。
ご存知「ハレルヤチャンス」。
「ボク運」が神なんでパワーアップしてますね。
美大を舞台に甘酸っぱすぎる初恋!そして片思い!青春!頑張れ祐太!負けるな祐太!
祐太くん奮闘記。
これでもかっていうくらいの片思いと、中学生日記みたいな甘酸っぱさ。
とにかく切ないです。映画も良かったですけど、ドラマも結構好きでした。
法医学を扱って、“失われた命のメッセージ”を届けるって、これまたヒューマンな推理ものです。 法医学生を主人公に月9が「死」を大々的に取り上げたなぁ…っていう印象が残ってます。斬新!
■SUMMERNUDE■
いい加減にしろよと言いたくなるような朝日くん。一途なのはいいけど、もういい加減怖いよ…というくらい一途。そして海の家!っていう、リア充キラキラ感満載の空間で三角関係なんて、幸せ者か。
彼のことが好きだけど、年上でしかもCEOの彼にも迫られちゃう!これまた三角関係ラブストーリー。とりあえず楽しそう。これ一択。
残念地味OLの私にもチャンスが…という希望を与えつつも、それは綾瀬はるかという「ホタルノヒカリ」と全く同じトラップに注意すべき。
■世界一難しい恋■
そんな男が必死に頑張るラブストーリー。
とにかくありえないくらい間が悪いし、本当にひどい。これじゃ世界一難しいわ。
でもどこか愛おしくて応援したくなる可愛らしさがあって私は楽しみに見ていました。
■ボク、運命の人です。■
神が出てきて、あなたの運命の人はこの人ですよって教えてくれます。結ばれないと地球滅亡という荷が重い恋愛。笑
でもどこかほっこりするし、ときめけます。こんな神がいて教えてもらえるなら、「たられば」言わずに済むし、「ハレルヤチャンス」しなくていいかもしれない。
このドラマの中で共通するのは、恋に不器用な男が出てくるということ。
基本的に主人公の男の子は、失恋します。
失恋するけど、一生懸命一途に立ち向かっていく。 ただただかっこいい男の子というより、未練たらしくて女々しい。元気でクラスの人気者のパリピタイプではないし、面白いことも言えず、すべってしまう。
そんな、うじうじした悩める子羊タイプ。
だけどそんな彼らにイライラしながらも、どこか頑張って欲しいと応援したくなる愛らしさがある。
そして彼らは諦めない。
そんな恋に不器用な男の片思いを可愛らしく切なく描くのが金子茂樹さんの作品の特徴かもしれません。
まだ見れてない作品もあるのでしっかり見ていきたいと思います!
ハレルヤチャンス!