運命は厄介だ。ー「ボク、運命の人です。」「あなたのことはそれほど」にみる運命のカタチ

運命ってかなり厄介。

 

最近テレビドラマを見ていて思うことがある。

つくづく、運命って厄介だと思う。

 

 

運命は、恋する1番の要因になる。

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壁の向こうで彼と席が隣り合わせ…!

(これって運命)

高校時代に声をかけてくれたあの子だったのか…!

(これって運命)

幼い頃に遊んだことがあったなんて…!

(これって運命)

 

「ボク、運命の人です。」はまさに運命の呪縛から逃げられないドラマ。

なんでも運命にすりゃいいってもんでもないけど、恋愛する要素として運命はとても大事。

なんか何があっても「運命だから」で片付けられそうな気もする。

このドラマの2人は、もはや「運命」って言葉だけで結び付けられたようなもの。

最初は違う女の子と付き合ってたし、そもそもいきなり現れたただのイケメン(神)によって「彼女を好きになれ」と命令されたようなもの。

だけど運命を感じてから使命感からか、いきなり彼女を本当に好きになってました。

それで彼は「プロポーズ大作戦」ばりに頑張るわけです。

脚本も金子茂樹さんだけに。

 

だけど、いつ好きになったのかよくわからなかったりする。

よく見たら顔がタイプだった?とか?

でも1番の原因って「運命を感じたから」なわけです。

そんなアホなって感じですが、それを可能にするのが運命*1なわけなんです。

 

だけど、ヒロインの湖月晴子*2ちゃんは拒みまくります。

何がいやって、誠*3がストーカーっぽいとかなんかの勧誘っぽいとかそういうことはさておき、運命を押し付けてくるからイヤなんです。

運命を言い訳にした恋愛って印象も受けるし。

 

ふと気が付いた時に「これって運命かも…」と思うことが、大事なのであって押し付けがましい運命は嫌われちゃう。(それに普通に怖い)

プロポーズ大作戦」は幼馴染でずっと一緒にいるって運命的な繋がりが大事なテーマだったけど、他人と運命の繋がりを作るって難しい。

 

どんなに小さな偶然でも、それが重なれば運命になって、それに気付いた時、人は恋に落ちる!

フランケンシュタインの恋」とかもそうだけど、運命があるから惹かれ合うこともある。

これは何100年を超える壮大な運命ストーリーって感じですかね。

 

その運命をどう演出するかっていうのが恋愛ドラマの醍醐味だと思うけど、こうやってあからさまに運命を描くっていうのはいいか悪いかは置いておいて新鮮かもしれないですね。

 

運命によって恋愛感情が生まれることもあるのかもしれない。

「恋ヘタ」の出会い方は、公園で犬が女の子のところに行っちゃって…っていうベタすぎる感じで、なのに速攻恋に落ちられてたからすごく違和感。

運命を感じないと、ただのナンパに感じちゃうってことか。

 

 

運命は、不倫の言い訳になる。

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 不倫はいけないことだってわかってるけど、運命だから仕方ないの! 

そんなアホなことあるかいって感じですが、「昼顔」とかみてた時も応援してる自分がいたりしました。 

どうしても好きな相手なんです…!私たちロミオとジュリエット…!ってなくらいか、それともパートナーが本当のクズで、早く逃げ出さなきゃ…!くらい悲劇的な場合なら応援したくなる。

でもこのドラマ、そもそも「2番目に好きな人と結婚した」って名言してるあたり厄介。

死ぬほど大好きだった相手と偶然の再会ってだけで運命感じちゃうし。

でもこのドラマのずるいところは、「あんたはあんたでまぁいいんだよ」ってとこです。

ただ、運命の相手に勝てないだけで!

 

このドラマで不思議なのは、そもそもヒロインを愛してるのは誰か考えればわかりそうだし。

そしてパートナーが東出くんって時点で説得力ない。

だってあんなかっこいい人に永遠の愛をプレゼントされるならそれでいいでしょうよ!

 

「ラストフレンズ」くらい暴力受けてるとか、なんかあれば別ですけど、ただヤバいくらい奥さんのこと好きなクレイジー旦那なだけで。

彼にとって、みっちゃん(ヒロイン)は運命の相手だからこれまた仕方ないってわけなんです。

 

運命って、劇的なラブストーリーにもなるけど、言い訳にもなる。

やっぱり運命は厄介です。

 

*1:不可能を可能にするのが有閑倶楽部です。

*2:木村文乃

*3:亀梨和也